@IDX:1802
@OFF:0x90
@SPK:[\protag]
@JPN:　廊下で……待ってる。
@ENG:

@IDX:1803
@OFF:0x134
@SPK:
@JPN:　ドア越しに聞こえていた真魚の嗚咽は、かなり前に　止んでいる。
@ENG:

@IDX:1804
@OFF:0x180
@SPK:
@JPN:　今は、着替えているのだろうか？
@ENG:

@IDX:1805
@OFF:0x1ae
@SPK:
@JPN:　耳が痛くなるほどの静寂が、廊下を包んでいる。
@ENG:

@IDX:1806
@OFF:0x1fc
@SPK:
@JPN:　冷たささえ感じるほど静まり返った夜の空気の中、　萎え始めていた精神が、さらに落ち込んでゆく。
@ENG:

@IDX:1807
@OFF:0x268
@SPK:
@JPN:　ピンと張り詰めた静寂が、僕の心を蝕んでいく。
@ENG:

@IDX:1808
@OFF:0x2b4
@SPK:
@JPN:　真魚を犯したのは、一時の気の迷い……。
@ENG:

@IDX:1809
@OFF:0x2ea
@SPK:
@JPN:　そんな言い訳が通らないことなど分かっているが、　他にあの時の感情を表現する術が見つからない。
@ENG:

@IDX:1810
@OFF:0x356
@SPK:
@JPN:　黒い感情に支配されて、自分を失っていた……。
@ENG:

@IDX:1811
@OFF:0x3a2
@SPK:
@JPN:　これで２度目……。
@ENG:

@IDX:1812
@OFF:0x3c4
@SPK:
@JPN:　謝って済むことではないが、真魚が出てきたらまず　真っ先に謝ろう。
@ENG:

@IDX:1813
@OFF:0x414
@SPK:
@JPN:　その後どうするかは、真魚に決めてもらえばいい。　
@ENG:

@IDX:1816
@OFF:0x4ea
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、真魚か？　さっきはその……。
@ENG:

@IDX:1819
@OFF:0x5fa
@SPK:[\protag]
@JPN:　……え？
@ENG:

@IDX:1821
@OFF:0x6fa
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒック、ヒック……酷いよ、もうしないって言ったのに……。
@ENG:

@IDX:1823
@OFF:0x777
@SPK:［真魚］
@JPN:　先輩もきみは優しいって……だから私、きみの担当になれた時は嬉しくて……。
@ENG:

@IDX:1826
@OFF:0x7f7
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、真魚……。
@ENG:

@IDX:1828
@OFF:0x84a
@SPK:［真魚］
@JPN:　なのになんで……なんでこんな風になっちゃったんだろ……。
@ENG:

@IDX:1829
@OFF:0x8b2
@SPK:
@JPN:　真魚がぶつかってきた瞬間、熱を伴う痛みが鳩尾の　辺りに生まれた。
@ENG:

@IDX:1830
@OFF:0x902
@SPK:
@JPN:　僕の胸から、ハサミの柄が生えている。
@ENG:

@IDX:1831
@OFF:0x936
@SPK:
@JPN:　じんわりと広がる、生暖かい感触……。
@ENG:

@IDX:1832
@OFF:0x96a
@SPK:
@JPN:　柄を伝って流れ出る血が、シャツにどす黒いシミを　作る。
@ENG:

@IDX:1833
@OFF:0x9b0
@SPK:
@JPN:　膝から力が抜けていく……。
@ENG:

@IDX:1834
@OFF:0x9da
@SPK:
@JPN:　壁に背をつけたまま、ズルズルと崩れ落ちる。
@ENG:

@IDX:1835
@OFF:0xa24
@SPK:
@JPN:　多分致命傷……。
@ENG:

@IDX:1836
@OFF:0xa44
@SPK:
@JPN:　こんな時だけ奇妙に冷めた頭が、事実をありのまま　分析する。
@ENG:

@IDX:1837
@OFF:0xa8e
@SPK:
@JPN:　僕は死ぬ……。
@ENG:

@IDX:1838
@OFF:0xaac
@SPK:
@JPN:　明日の朝には、冷たい屍になっているだろう。
@ENG:

@IDX:1840
@OFF:0xb2f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ、なんで？　私、分かんないよ……なんできみが、あんなことするようになっちゃったの？
@ENG:

@IDX:1842
@OFF:0xbca
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ？　答えてよ！　どうしてこんな風になっちゃったの？
@ENG:

@IDX:1844
@OFF:0xc45
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒック、ヒック……。
@ENG:

@IDX:1845
@OFF:0xc8d
@SPK:
@JPN:　残念ながら、答える力は残っていない。
@ENG:

@IDX:1846
@OFF:0xcc1
@SPK:
@JPN:　血が抜けて体重は減ったはずなのに、逆に少しずつ　身体が重くなっていく。
@ENG:

@IDX:1847
@OFF:0xd17
@SPK:
@JPN:　瞼さえも例外ではなく、徐々に目を開けているのが　つらくなってきた。
@ENG:

@IDX:1848
@OFF:0xdda
@SPK:
@JPN:　死ぬのは怖い……。
@ENG:

@IDX:1849
@OFF:0xdfc
@SPK:
@JPN:　だがなぜか、抗おうという気にはなれない。
@ENG:

@IDX:1850
@OFF:0xe34
@SPK:
@JPN:　手足の感覚が薄れ、次第に真魚のすすり泣きが遠く　なっていく。
@ENG:

@IDX:1851
@OFF:0xe90
@SPK:
@JPN:　眠りに落ちるまでの時間を、数倍に延長したような　感覚。
@ENG:

@IDX:1852
@OFF:0xed6
@SPK:
@JPN:　よくいう走馬燈とやらを見ることもなく、無気力に　自らの死を迎え入れた……。
@ENG:

